■知っておきたい『高気密、高断熱』の知識

高気密、高断熱の種類
 
大きく分けて外断熱と、内断熱の二種類があります。
@外断熱:外部に断熱パネルを打ち付ける工法、外壁面と屋根面で気密断熱を確保。
A壁体内に断熱材を充填し、内側に気密シートを貼り気密断熱を確保。
その他特殊パネルを柱の間に打ち込む工法などがあります。


高気密=高断熱?
 
気密については測定をする事により、気密性能を数字で表す事ができますが、断熱性能についてはカタログ上の性能でしか評価できません、施工しだいで本来の性能が大きく左右される場合があり、それを数字で知る事は出来ません。したがって高気密=高断熱とは一概に言えない部分があります。まして、現在は24時間換気の義務化により、せっかく高気密にしても換気用の穴があちこちに開いた高気密住宅になってしまいます。当社では高断熱を優先に考え、防音にも優れているセルローズファイバーを標準に考えています。穴の開いている住宅を高気密住宅としてお客様に進めるより、本当に暖かい住宅を提供したいと思っています。建坪35坪で約1.5tものセルロイズファイバーを使用していますから、防音効果の点でも高い評価を受けています。断熱性能では従来断熱材の約4倍の断熱効果があります。セルロイズファイバーは、高気密をも凌駕する高断熱材です。


気密測定の数字で納得していませんか?
 
隙間相当面積は完成後の気密測定による結果です。隙間相当面積いくらと表示してる会社を多く見かけますが、間取りや開口部の形状、数、施工能力など、さまざまな原因で数字の誤差が発生しているのが現状みたいです。測定データー確保の為に隙間を見つけて目張りを施したり、間仕切りの開口部を閉め切ったり、本来の測定方式とは異なる測定を行ってる話をよく耳にします。数字合わせの測定をされてる気密住宅は結構多いと思います。(測定後に目張りを外すと隙間だらけの住宅になってしまいます。)


高気密高断熱の約束事!
 
高気密住宅を真剣に考えるなら、家の形状、開口部の形状など、高気密の性能を引き出せる為の約束事を良く知っておくことです。高気密住宅では、開口部(窓)は採光を確保する程度と考え、引き違い窓は極力設けない事です。家の形状も単純な形がもっとも性能が出ます。
又、冬暖かく夏涼しいと言いますが、まったく根拠のない事です。冷暖房機器を使用した場合に初めて効果が発揮されると考えた方が正しいと思います。


カタログの数字と施工能力
 
特殊な工法ゆえに施工技術が強く要求されます。メーカーでは商品の性能を表示していますが、実際に施工する大工さんの技術力や、『高気密高断熱に対する考え方』の違いで商品の性能を向上させたり、低下させたりと、同じ工法でも性能のバラツキが出てしまいます。